RI会長メッセージ

ステファニー A. アーチック氏
マクマリーロータリークラブ(米国ペンシルバニア州)所属

2024-25年度 国際ロータリー会長
ステファニー A. アーチック氏

RI理事、ロータリー財団管理委員、研修リーダー、ロータリー財団地域コーディネーター、RI会長代理など、RIで数多くの役職を歴任。また、3回の規定審議会で代表議員と特別議員を務める。
ロータリー戦略計画委員会とロータリー財団百周年記念委員会の委員長を務めたほか、選挙審査委員会と運営審査委員会を含むさまざまなロータリー委員会の委員を歴任。
1991年にロータリーに入会して以来、インドとナイジェリアでの全国予防接種日(NID)の活動、ベトナムでの小学校建設、ドミニカ共和国での浄水器設置など、さまざまな国際奉仕プロジェクトに参加。複数のスラブ語を学び、ウクライナの新会員の指導にあたったほか、ポーランドでは乳がん検診用のX線撮影装置と生検ユニットを病院に設置するロータリー財団補助金の調整を担当。ポーランドのクラクフ・ロータリークラブは記念冊子の中で、共産主義後のポーランドにおけるロータリーの復興を手助けした重要人物としてアーチック氏を挙げている。
現在は、人道的・教育的奉仕プロジェクトのために米国内のクラブ・地区がアルバニア、コソボ、ウクライナのロータリークラブとパートナーシップを結べるよう援助している。
高等教育、コンサルティング、エンターテイメント業界における職歴を有し、ペンシルベニア州立インディアナ大学でリーダーシップ研究の博士号を取得。ロータリー財団をはじめ数多くの地元機関・国際機関から賞や表彰を受けている。

私たちは魔法の杖を振って呪文を唱えるだけでポリオを根絶したり、世界に平和をもたらしたりするわけではありません。それは皆さん次第です。プロジェクトを終える、寄付をする、新会員を迎えるときに、皆さんはマジック(魔法)を生み出すのです。多くの人々を救うロータリーの力を認識して、これをさらに広げていきましょう。

マクマーリー・ロータリークラブ(米国ペンシルベニア州)において、ドミニカ共和国で浄水器の設置活動に携わった時、ロータリーのマジックを目にしました。その時、汚い水がフィルターに入り、反対側から透明な水が出てくるのを二人の少年が見ていました。少年の一人が私の袖をつかんで、「もう一度魔法を見せて」と言ったのです。その浄水器が魔法なのではありません。浄水器を輸送し、設置し、現地のリーダーと協力してメンテナンスを行うために、私たちは懸命に活動しました。安全な水を簡単に入手できれば自分たちの人生が変わることを、少年たちは知っていました。私が少しでもその力になれたと知ったことで、私の人生もかわったのです。このことから「ロータリーのマジック」というテーマを考えました。

ロータリーの行動計画を推進し、継続と変化のバランスを取り、平和のために活動してください。2025年には「分断された世界をいやす」をテーマにRI会長主催平和会議を開催する予定です。
ロータリーには、平和センターのネットワークを通して平和を促進してきた長い歴史があります。ロータリー平和フェローシップは、紛争を終わらせ、予防するきっかけとなる平和・開発の専門家を世界各地で育成するために、20年以上前に始まりました。この会議は、ロータリーの平和活動に焦点を当て、ともに学ぶ機会となりす。

ポリオ根絶のために全力を尽くしてとポリオプラス・ソサエティへの参加など会員に呼びかけ、地元の議員や政府のリーダーにも、ポリオが現在も脅威であることを伝えて、ポリオ根絶への支援を呼び掛けてください。ポリオ根絶は今も私たちの優先事項であり、最大限のコミットメントが必要とされます。

継続と変化のバランスを取る事が必要であり、どちらもロータリー行動計画の原動力であります。地区が50年間に同じ方法で物事を行ってきたのであれば、おそらくそれを見直す時がきているでしょう。地区内のクラブが活発に活動していない場合、または会員数が減っている場合、よりその地域社会にあった新クラブを結成するのも良いでしょう。クラブや地区が長年変わっていないからといって、誰も変化を望んでいないわけではありません。好ましい変化をもたらす一つの方法として、次世代の人達をオープンな心で迎えていただけることを願っています。

地区で4~5RCの拡大と100名の会員純増を目指しましょう!